ほったらかし投資術

書評

「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)を買え」


こんにちは、ヒロです

今回ご紹介する書籍は『全面改訂版 第3版 ほったらかし投資術』です

まず初めに著者の山崎元さんのご冥福に謹んでをお祈りを申し上げいたします

山崎元さんの書く辛口で淡麗な文章がとても心地よく、読んでいてさっぱりと感じるものでした

  1. 生活防衛費算定
  2. リスク資産、無リスク資産の配分
  3. 運用商品選び
  4. 税制優遇口座の積極利用
  5. まとめ


1.生活防衛費算定

本書ではおおむね3~6カ月分の生活費を銀行預金として持っている事を推奨している

理由としてある程度の急な出費にも対応でき、運用を早めに始められるように

少なめに設定している

もしこれ以上に出費がでてしまう場合は運用商品を現金化することで支払う

運用商品の現金化は数日あれば可能なため、資金のショートは避けられる考えだ


2.リスク資産、無リスク資産の配分

他の書籍と違ってこの書籍の面白い所はリスク資産の配分を『金額』で決めている所だ

よくある例だと『株式50%債券50%で持ちましょう』のように割合で資産を決めるところだが

本書では基本リターン5%だが最悪の場合1年で3分の1損をしても精神衛生上耐えうる額』として紹介している

無リスク資産は一人1行1000万円までの預金で、それ以上は『個人向け国債変動金利10年満期』

が正解と説明されている


3.運用商品選び

「より純度の高い『ほったらかし投資』を実現するために投資商品を1種類に絞った」

山崎氏はこう語る

第1版と第2版の『ほったらかし投資術』は確かに2本の投資商品に振り分けて自分でバランスを

直しつつ資産形成に取り組むというスタイルだった

しかし本書籍からはもう『eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)』1本で完結するという運びとなった


4.税制優遇口座の積極利用

2024年よりスタートした新NISAや掛け金が全額所得控除になるiDeCoなどの

税優遇措置は最大限使っていき資産の最大化を目指そう

知らず知らず税金や保険料の負担率は上がっていっているので自分でコントロール

できるところは自分でおさえていって国にむしり取られないようにしよう


5.まとめ

  • 生活防衛費は生活費の3~6か月分
  • リスク資産にいれれる金額は1年で3分の1失っても耐えられる金額
  • 無リスク資産は一人1行1000万円まで、それ以上は個人向け国債10年満期を買う
  • 税優遇口座をフル活用する


20代の頃お金持ちになりたくてがむしゃらにマネー本を読み漁っていた時に

最も腹落ちする内容と理論で衝撃的だったことを今でも覚えています

資産運用について学びたいという初心者さんにおすすめです

気になった方は是非手に取って実際に読んでみてください

ここまでご覧くださり本当にありがとうございました

全面改訂 第3版 ほったらかし投資術 (朝日新書857) [ 山崎元 ]価格:869円
(2024/1/6 23:40時点)
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